違和感のない英語「ショップとストア」「フローレンスとフィレンツェ」


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こんにちは。naoの医療英会話講座、第2回目をはじめましょう。

医療通訳を目指す私は、外国人患者さんの負担を減らす為に、伝わりやすい表現や違和感の少ない英語表現を使いたいと思いながら勉強を続けています。

今回はまず、「英語と同じと思って使っていたのに実は違っていた!」という言葉があったのでその一部を紹介したいと思います。違和感のない英語のために皆さんも覚えておきましょう。

英語みたいだけど英語じゃない言葉

フローレンスってどこ!?

皆さんよくご存知のフローレンス・ナイチンゲールは、出生地が名前の由来と言われています。というと、フローレンスってどこ!?という話になりますよね。

ナイチンゲールはイタリアのフィレンツェで生まれたということですが、そうです、フィレンツェは英語では「フローレンス」なのです。英語圏の方に「フィレンツェに行ったよ」と話しても通じないのです。

他にも似た例を挙げると、ローマは英語で「ローム」、ヴェネツィアは英語で「ヴェニス」になります。日本語でのイタリアの地名は英語よりもイタリア語に近い表現だと聞きました。地名は全世界共通ではないので気をつけましょう。

デイケアセンターってどこ!?

次に、「デイケアセンター」と聞いて皆さん何を想像しますか?私は、看護学校の実習で高齢者の方とレクリエーションをしたことを思い出しました。日本ではいわゆる老人施設ですね。

しかし英語での意味は「保育園」なのです。保育園を「day-care center 」または「child-care center」と呼びます。

では老人ホームは?というと、「nursing home」がそれにあたる表現となります。

レクリエーションが主な目的の施設の場合だと「senior center」となるので、こちらの方が日本でいうデイケアセンターに近いようです。

外国人患者さんとデイケアセンターについて会話をするときは要注意ですね。気を付けないと成人の患者さんに対して「デイケアセンターに通うといいですよ」と言ってしまいますね。

 

次にもう一つ、病院内や周辺の施設について質問に答えるときに役立ちそうな、「ストア」と「ショップ」の使い分けについてご紹介しましょう。この違いを知って感動しました。これもばっちり使い分けられると違和感のない英語になります。

「ストア」と「ショップ」の使い分け

この二つ、ネイティブスピーカーは考えずに自然に使い分けて使っているそうです(日本語もそうですよね)。ディスカウントショップやコンビニエンスストアは普段から耳にするので困りませんがそうでない場合、考えずに使い分けているなら考えようがないじゃないか!となってしまいます。

でも実はネイティブ・スピーカーもほとんど知らない法則があるんです。次の二つの群の違いがわかりますか?

ストア

  • 本屋(book store)
  • 衣料品店(clothing store)
  • デパート(department store)

ショップ

  • 喫茶店
  • コーヒー屋(coffee shop)
  • 花屋(flower shopまたはflorist)

 

皆さんわかりましたか?

そう、ストアは物を売る場所を表していて、ショップは何らかの作業があり技術を必要とするお店を表しているそうです!

なので、宝石店はジュエリーショップ、アイスクリーム屋さんはアイスクリームショップとなります。

 

正直なところをいうと、storeとshopを間違えても相手に伝わるので大した問題ではないと思います。でもこういった繊細な表現を身につけることが、患者さんとの信頼関係を築く要因となると私は思っています。英語で会話をするときのちょっとした「違和感」を減らすことは、誤解のないコミュニケーションにつながるのです。