ガーゼや消毒綿球を手作り_医療現場のコスト削減と安全


ジャパンハートの活動病院では、コストを抑えるためにガーゼや消毒綿球を手作りしています。初めてボランティアに参加する方も取り組みやすいお仕事です。今回の看護師スタディーツアーに参加したナースさんにも手伝っていただきました。

ジャパンハートはお金が無くて医療を受けられない人に無償またはかなりの格安で医療を提供しています。そのためにどうしたら最大限治療にお金を使えるのか工夫して、安いロールのガーゼやコットンを現地で購入し、使いやすいように成形します。

もちろん状況によって寄付してもらった質の良いガーゼを使うシーンもありますが、必要度に応じて細かく使い分けるようにしています。

物を大切にしよう、あるもので工夫して使おう、そんな考え方に気づいていただけるといいと思います。

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ただ、手作りする努力を素晴らしいと思ったり単純にいいことをしていると思うのは短絡的です。なぜ今のみなさんの病院では質の良いガーゼをどのシーンでもたくさん使っているのでしょうか。

●より高いレベルで感染管理をしなければいけない患者さんを相手にしているから。

●手作りするためのスタッフの貴重な時間の損失が、安いガーゼが生み出す利益より大きくなってしまうから。

こんなことが考えられます。きっとみなさんの病院にはこれまでに様々な変遷を遂げてきた歴史があるはずです。もしかしたらはじめは誰かがガーゼを手縫いしていたけど、ある時変わったのかもしれません。

よそのやり方を見ると自分の施設でのやり方に疑問を感じることがあると思いますが、それぞれの歴史を理解し、必要な方法は続け、不必要な無駄を省くという改善をしていってください。