自分のやりたい国際協力が見つかるブレーンストーミング方法


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いつか国際協力をしてみたいけど、自分に何ができるのか、何がやりたいのかよくわからないという質問を受けました。看護師であったとしても取り組める分野は無数にありますし、関わる国も無数にあります。いろんなNGOやNPOの案件を探して、でも結局わからなくて頭がぐるぐるしてしまっている状態の、国際協力参加予備軍の看護師の方は実はたくさんいるのではないでしょうか?気をつけないと、そのまま放っておくとせっかくのその思いは次第に忘れていってしまいます。

そこで、これは私のブレーンストーミング方法を伝えなければ!と思いましたので、今回のテーマは「自分のやりたい国際協力が見つかるブレーンストーミング方法」としました。もちろんこれは国際協力に限らず何にでも使えるものなので、明日からのミーティングでも試してください。

書いているのは私です。
NurseVery運営者 安江夏希

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一人で考えた後はみんなで考える

まず前置きとしてはじめに言いたいのは、何かアイディアを出すときに自分一人で考えることをやめましょう。特にこういった将来の夢に対してなどは、自分で何ヶ月も何年も悩んだ後で、決定してから周りに報告する秘密主義タイプの人が多いです。
多少大きなことを言っても恥ずかしがる必要はありません。もっと早い段階からオープンにすれば効率がいいのになと思います。

一通り自分一人で考えた後は、友達や家族何人かで話してみるようにしてみましょう。

ジョハリの窓を知ってる?

ジョハリの窓という考えがあります。

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出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/

これを見ると、自分が自分のことを全て知っているかというと大間違いということがわかります。

自分も他人も知っている部分はたった1/4、そして自分は知らないけど他人は知っている部分が1/4と同じだけあります。何人かで話すと自分の知らないことを教えてもらえて、やれることを見つける可能性がかなり広くなりますね。

そしてポイントは、秘密にしている部分を可能な限りオープンに広げていくことです。これにより右下の未知の領域も開拓していくことができるのです。

Yes,andの法則

これは私が何年か前に、NHKの白熱教室でたまたま見た運命の放送で知ったことです。スタンフォード大学起業家育成コースのディレクター、ティナシーリグ先生の授業でした。

そこで言われていたことは「ブレーンストーミングをするときには、「Yes,and」を合言葉にしましょう」というもの。つまり、他人の意見を絶対に否定しないということです。誰かが何か意見を言ったら、「いいね!それでさ、」と言って続けてみてください。話し合いが盛り上がることは間違いありませんよ。

あなたは「でも」「だけど」ばかり言ってはいませんか?周りを思い出してみるとそういう人いませんか?これでは絶対にアイディアが広がりません。ティナ先生曰く「意見を加えることで化学反応が起き奇抜なアイディアが出る」ということですが、まさにその興奮を体験することができるでしょう。私が司会者的な立場のときは必ず最初に「Yes,and」の法則を説明し、絶対のルールにします。

これはあなた自身にも伝えたいことです。一人で考えているときに、自分で出した意見に「でもさ、」って言っていませんか?一緒に話す人にルールを説明すると同時に、自分自身にもよく言い聞かせてくださいね。

理想に忠実に

最後のポイントは理想に忠実になることです。Yes,andにも関わることですが、現実から物事を考えないようにしてください。

今持っている資格やスキル、お金、家族環境などをまず最初に条件として出す必要はありません。とにかく、好きなもの、得意なもの、ちょっとでも興味のあるものをとにかく挙げてみてください。大人になればなるほど意外と難しいですが理想に忠実であってください。これは先ほど紹介したティナ先生の言葉で言うと「創造性の極意とは常識や思い込みに挑戦するところにある」となります。

理想から現実に落とし込む方法は浮かびやすいですが、現実から理想を見つける方法は非常に難しいと思っています。初めはおかしな夢物語でもいいんです。どれだけ常識をはずしていい意味でバカになれるかが大事です。

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ブレーンストーミングのその後は

国際協力に携わってみたいな、何ができるかな?と思ったときには、ぜひこんな風にブレーンストーミングをしてみてください。一人で考えて、みんなで考えて、否定せず、理想に忠実に!です。

そうして自分の好きなことが見えてきたら、最初から最終目標達成を狙いにいく必要はありませんので、まず様子を見てきてください。一発勝負はしないこと

例えばブレストの結果「一般外科の病棟勤務の看護師だけど、世界の問題をみると興味があるのは妊産婦医療だ」となったとしますね、その後「助産師の免許を取った方がいいのかなー?いや、現実的にもう30歳半ばだし無理だわ」なんて考えるかもしれませんが、まだこの段階でもYes,andです。

すぐ資格にとびつきがちですが、まずは旅行でも十分ですので、妊婦さんと友達になってみたらどうでしょう?国際問題は身近に知ることができないので、現地に行ってニーズを拾うのが確かです。資格をとってしまってから無駄になる可能性も大いにあります。ニーズを知ったらそこでまたブレーンストーミングです。少しずつやりたいことの理想が現実的になっていきます。

 

いかがでしたか?今までに身につけたいろんな常識が潜在能力を押さえ込んでいないでしょうか?ブレーンストーミングのやり方次第で、可能性がかなり広がっていくと思います。国際協力の方法はNGOやNPOが提示する方法ばかりではありません。あなたの得意なこととマッチするまだ知られていないニーズがきっとあるはずです。

もしブレーンストーミングをする気軽な相手が見つからないなら、私と一緒にやってみませんか?国際協力をしたい看護師さんの悩みを解決する相談サロンを開いていますので、お気軽にどうぞ。相談サロンと言っても、一緒にお茶するくらいの感覚でお待ちしていますので、相談内容がはっきりしていなくても大丈夫。「一緒にブレストしてほしい」と予約フォームに書いてください。