お風呂が嫌い!入りたくない!風呂好きな日本人に伝えたい海外の風呂文化


毎日寒い日が続きますがみなさんいかがお過ごしでしょうか。夜22:00、私はものぐさな性格なので今日もお風呂に入りたくなくて憂鬱な気分になってきています…。風呂なんて入りたくなった時に入ればいいと思うのですが、家族はどうしても許してくれません。毎日この時間になるとイヤイヤ期の子供のようになるのです。

なんで私はそんなに風呂が嫌いなのか。浴室が寒いから嫌なのか?浴室から出るとき寒いから嫌なのか、髪を乾かすのが面倒だから嫌なのか、自分なりに考えて努力はしています。浴室暖房をかけておいたり、浴室の中で体を拭いてパジャマを来てから出たり、今日は髪を洗わないでいいことにしようと決めてみたり。でもやっぱりお風呂に行かなければと思うとすごーく嫌なんです。風水か何かで私の気に合わないんでしょうか。

私は以前医療ボランティア活動のためにミャンマーやカンボジアなど東南アジアの国にしばらく滞在していたのですが、よくある話でほとんどお湯は出ませんでしたので、水浴び、ちょろちょろ水シャワーで過ごしておりました。暑い時期でも水シャワーは冷たくて辛いです。小学生のときプールに入る前のシャワーは冷たくてみんなすごく嫌でしたよね、それと同じ感じです。なので、そんな苦労した生活を送ってきたなら日本に帰ってきて温かいお風呂に入れることに幸せを感じているでしょう?と思ったら大間違い!そんなきれいごとは書きません。私は日本人の入浴への固定概念を壊したくて仕方がなくなったのです。

本当に毎日風呂に入らなきゃいけないのか!?

私が滞在していたインフラが安定しない国では断水になることも多かったです。瓶に貯めてある水の分だけ洗面器で浴びることはできますが、みんなで使ってなくなってくると水浴びできない日もでてきました。日本で断水が起こるとおそらくかなり動揺すると思いますが、断水が起こるのが珍しくない環境では自然に受け入れることができます。水が出るようになったら浴びよう、と思えます。風呂に入れないとどうなると思いますか?3日くらい入らなくてもやっていけるんだ!と気づくことができるんですね。3日くらいすると頭が痒くなってきて、そろそろ洗いたいな、もちろん水でいいから、と思いました。結論、毎日風呂に入らなくても大した問題にならない!です。

本当に夜寝る前に風呂に入らなきゃいけないのか!?

12月のミャンマーの平均気温は、昼間は30度あっても夜は15度を切ります。夜勤のときはユニクロのライトダウンを羽織るくらいでした。なので夜の時間帯の水浴びはかなりきついです。そこで考えたのは、昼休みに宿舎に戻って水浴びすることです。水浴びのあとは屋上に行って太陽の光を浴びて体を温めます。上手く適応することができました。子供の頃は夜寝る前の時間帯にお風呂に入らないと母から厳しく叱られたものです。うたた寝をして最高に気持ちがいいのに。

ある人は、仕事から帰ったらまず子供と風呂に入って、夕食を食べ、すぐ寝るようにしていると言います。またある人は朝が弱く、夜メイクだけ落として朝シャワーを浴びるようにしていて、目も覚めるし上手くいっていると言います。結論、人それぞれベストな時間に入ればいい!です。

本当に毎日全身を洗わなきゃいけないのか!?

寒い時期に辛い水浴び生活を送ると、少しでも辛くないように工夫するようになります。経験を重ねて、私はどこから洗えば極力寒くないのかを日々研究するようになりました。たどりついたのは、まず足先を濡らして、次にお尻を流して、次に頭を洗って、そして濡れた手で腕や胸腹をなでて、最後に全身流すというのが最も寒くない水浴びの仕方です。それでも、特に寒さの厳しい日は汗をかいている部分だけ洗って終わりにしていました。ナース用語でいうとポイントバスですよね。それだけで十分満足が得られていました。

毎日いろんな過ごし方の日がありますから、 その日に合わせて清潔を維持できる洗い方にしたらいいんです。毎日全身くまなく洗わなくても大丈夫です。しっかりボディクリーム塗ってるのに…と肌の乾燥に悩む人には、毎日石鹸をつけて洗わなくていいよとアドバイスしています。

風呂は毎日のタスクじゃない

体を温めたいとき、ゆっくり疲れを取りたいとき、汗だくになって働いてさっぱりしたいなと感じたときなど、必要があって風呂に入ればいいというのが私の考えです。あと、楽しみのために温泉や銭湯に行ったり、そういうのは好きです。風呂は娯楽であってほしい。毎日のタスクとして入るものではないはず!

また、災害への備えで防災グッズはこんな物を用意しておきましょうというのがありますが、「風呂に入らない体験をする」というのも良い備えだと思うんですよね。経験したことのない自体に直面すると動揺しますが、似た経験を一度しておくと対応力は全然変わります。物をたくさん用意するというプラスの準備も大事ですが、物がない体験をしてみるというマイナスの準備もとても大事です。そんなことも思いつきました。

さて、そろそろ時間ですので風呂に向かいましょうか。結局ね。

異文化のスタッフと協調して仕事や生活をするためには、お互いの価値観を尊重して、新しいやり方を創造していくことが重要です。家族との関係でもそう。自分一人のやり方とは別の家族でのやり方を模索するのが大事。今日も模索中…。お風呂やだやだ。