名古屋のミャンマー料理店「マンダレー」


名古屋で唯一のミャンマー料理店「マンダレー」さんに行ってきました。

このお店の存在は3年くらい前から聞いて知っていましたが、アクセスがあまり良くないのでなかなか行けずにいました。しかも当たりかハズレかわからない外国料理のお店に誘ってOKな相手もピンと来ずチャンスを逃し…。そこで今回ようやくマンダレーさんに行く!と計画してちょっとお出かけ気分で行ってきました。

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「マンダレー」というのは実はミャンマー第二の都市の名前のことです。私はミャンマーのサガインという町で看護師として医療ボランティアをしていたことがあるのですが、マンダレーはサガインの隣街だったので、おやすみの日にときどき遊びに行ったものでした。ミャンマー滞在中は現地のスタッフと当番で自炊して、毎日ミャンマーの家庭料理を食べて生活していましたが、帰国して以来3年ほどミャンマー料理に触れることがなかったのでとても楽しみでした。

場所は地下鉄鶴舞線の川名駅から徒歩15分くらい。古くからやっているであろう飲食店がときどきあるあまり明るくない道を不安な中歩いて行くとやっと到着します。お店の中は明るくてきれいでした。現地のお店っぽい感じではなく落ち着いて食べられる雰囲気です。

メニューを見てみると、ミャンマー滞在中食卓に出てきたような料理が次々に飛び込んでくる・・・という感じではなく、よく読んでみると、

「お茶の葉のサラダ」→ラペットのことだ!

「汁なしココナッツヌードル」→シャンカウスエのことかな!

など言い換えしてある様子でした。正解かな〜?と思いながら注文。

おすすめメニュー

ミャンマービール

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まずはミャンマービールで乾杯。繊細な味の和食にはコクのある味が合いますが、あっさりしていて辛い料理にすっきり飲めるのがミャンマービールです。日本のどこでも売ってるわけではないので帰国後口にすることはありませんでしたが、久しぶりに飲んでやっぱりおいしい。

ラペット

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ミャンマー内でもレストランで注文すると、お茶の葉と豆が別々に出てくるタイプが多いですが、ここのラペットはミャンマー人スタッフが毎日作ってくれていた、トマトやにんにくなどすべて混ぜるタイプのラペットだったので感激しました。これが食べたかった!ラペットが一番思い出深いしミャンマーっぽいと感じるメニューです。

「お茶の葉のサラダ」と書かれると聞き慣れないので注文しにくいと思いますが、ぜひ選んでいただきたい一品です。

カレー

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ミャンマーでは油が多く使われているほど贅沢な料理という考え方があり、脂っこい料理が多いですが、カレーもその一つ。カレーのルーというよりはオイルがドロっとあるようなカレーで、アヒージョまでとはいきませんが、具とオイルという感じ。こちらもミャンマー滞在時代に近所の村のレストランで食べたのを思い出します。こちらのお店では大きなエビや大きなナスを使って豪華仕様ですが甘くてスパイシーでおいしかったです。

 

全体的な印象としては、ミャンマーのちゃんとしたレストランの食事といった感じで、私が食べていた家庭料理からすると使われている食材の数が多く贅沢な料理でした。

海外で長期滞在するときの料理の楽しみ方

海外に行って楽しむべきポイントの一つは料理ですよね。海外旅行に行くと言うと必ずグルメの話題が出てくると思います。でも短期間の旅行ではなく、長期滞在の仕事やボランティア活動となると少し反応が異なります。私は途上国で医療ボランティアをしたい看護師さんのための悩み相談サロンを運営していて、しばらく滞在する予定ができた方によく質問されるのが、「食べ物は口に合うでしょうか?」「味噌汁とか持っていくといいですか?」「ふりかけとか持ってくといいって聞くんですけど?」こんな内容です。

そんなとき、私はできるだけ現地の人が食べているものと同じものを食べるようにアドバイスします。日本の食材を持っていくのは、現地の人に日本の文化を伝えるためならコミュニケーションになるのでいいと思いますが、自分の不安解消のためならやめておいた方がいいです。食事というものは異文化交流の重要なツールです。現地の人がどんなものを食べて育ってきたのか、どんなものに幸せを感じるのか、食事にまつわるどんな生活があるのか、一緒に食べたり、一緒に買物したり料理することで多くの情報を得ることができて、医療や人間関係、ビジネスに活かすことができます。

特に看護師さんにとっては、患者さんの食事について考えなければいけないシーンはよくあると思います。私がいたミャンマーだと辛いもの、脂っこいものが好まれ、一緒に村で食事をしているとそれがよく分かるので、お腹の手術をした後の方にはサッテー(辛い)なものはだめだよ、カレーみたいな脂はだめだよ、などと伝えることができます。卵焼きも日本のものとは違い、卵と同量の油を入れたフライパンの中に溶き卵を入れて、揚げ焼きするようなスタイルなのですが、そういうのも現地スタッフと一緒に料理すると分かります。すると事前に説明ができるわけですね。

ただ、なんでも試してみればいいというばかりでなく、自分が危険だと判断した生モノであったり、ゲテモノなんかは無理に食べなくてもいいと思います。「No」ということの大切さも日本人が学ぶべき事です。なんでもバランスが大事ですね。

 

みなさんがどこかの国での滞在中、現地の料理を満喫できることを願います。そして帰国したときには、今回のレストラン「マンダレー」さんのような場所で懐かしんで楽しい食事の時間を過ごせるといいですね。